ムシの文化史– category –
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虫の文化史 ⑰(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
「蛸(タコ)」の話 コダマ虫太郎 「蛸」はテコから タコを漢字で書くと、虫偏に、肖(しょう)と書きます。英語の「オクトパス」は、もともとラテン語で、「八本足」のことです。日本名の「タコ」は、新井白石によると、タコの「タ」は「手」で、「コ」は... -
虫の文化史 ⑯(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
「蛙(カエル)」の話 コダマ虫太郎 「カエル」の意味 カエルは漢字で書くと「蛙」。虫偏(へん)に土を二つ書きます。これを中国では、「あ」と発音します。英語の「フロッグ」は、ドイツ語の「フロッシュ」の流用で、喉を鳴らす意味です。いずれも、鳴き... -
虫の文化史 ⑮(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
コオロギの話 コダマ虫太郎 コオロギの音 身近な野の虫「コオロギ」ですが、日本だけではなく世界的にポピュラーな山野の虫です。彼らは、作物を食べる害虫ですが、綺麗な声と、闘争心から、人間に愛玩された虫です。ちなみに、コオロギはその昔「キリギリ... -
虫の文化史 ⑭(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
日本人とトンボ コダマ虫太郎 昔から日本人は、何かと「トンボ」を意識してきたようです。他の国と比べると、日本とトンボとの関係は半端ではありません。結論から言えば、「トンボは日本を代表する虫」といえます。 トンボの国 日本の別名を、「秋津島」... -
虫の文化史 ⑬(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
「ゴキブリ」の話 コダマ虫太郎 名前の由来と変遷 お馴染みの「ゴキブリ」ですが、その名前の由来は、「五器かぶり」から来ています。 五器とは蓋(ふた)のついた食器。「かぶり」はかじる意味です。つまり、「食器かじり」です。「ゴキブリ」というと今... -
虫の文化史 ⑫(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
「蚤(のみ)」の歴史 コダマ虫太郎 人間と付き合いの深い虫の歴史を眺めてみましょう。 かつて日本は「ノミ天国」 蚤は、世界中に約二〇〇〇種類ほどいます。そして、ずっと昔から人間を悩ませながら、それでも人と暮らして来ました。衛生状態の良い社会... -
虫の文化史 ⑪(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
「蛇(へび」の話 コダマ虫太郎 蛇が天敵の方も多いでしょう。しかし、怖いもの見たさから、興味は人一倍。直接遭遇は御免だが、高みの見物は大好きという人も、きっと多いはずです。 「蛇」の名前 ヘビは漢字で書くと、虫偏に、ウ冠(かんむり)の下に「... -
虫の文化史 ⑩(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
腹の虫」について コダマ虫太郎 「腹の虫」とは? お腹にわく寄生虫のことです。日本ではいま、「腹の虫」は絶滅寸前で、忘れかけられています。なので、まず予備知識として、代表的な三種類の「腹の虫」を、おさらいです。大きい順に言うと、サナダムシ、... -
虫の文化史 ⑨(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
薬になる?虫 コダマ虫太郎 民間療法の歴史 「薬になると考えられてきた虫」について。民間療法の中にはかなり怪しいものもあります。また逆に、あとになって科学的に裏付けられるものも少なくありません。実用化に向けて研究中の虫もあります。 「真田虫... -
虫の文化史 ⑧(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
虫と文学 コダマ虫太郎 虫を題材や題名にした文学。 「虱(しらみ)」 芥川龍之介の短編小説に「虱(しらみ)」があります。長州征伐に向かう船の中で起きた「シラミ論争」の話です。 シラミの効用について、森という男は「生きたまま集めて衣服の中に入れ...
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