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虫の文化史 ③(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
虫退治の話 コダマ虫太郎 「土蜘蛛」退治 源 頼光(らいこう) 虫退治の話で有名なのは、源 頼光(よりみつ)の「土蜘蛛」という話です。このお話は「源平盛衰記(じょうすいき)」に詳しく書かれていています。 主人公の源 頼光は、「御伽草子」や「今昔... -
虫の文化史 ②(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
本の虫」という本 コダマ虫太郎 スチーブン・ヤング著「本の虫」の紹介です。 「本の虫の発見」 「本の虫」は、2001年、ルーマニアで、研究所の配線工事中に、電気技師によって、電子顕微鏡で発見されます。本の活字の、アルファベットの「Q」のベロのとこ... -
虫の文化史 ①(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化― 改めて「虫の定義」
「虫の文化史」を著すにあたり、引用の多くを、荒俣 宏 著、「世界大博物図鑑」(全七巻)に依りました。 世界的な博物学者である同氏に、敬意と辞意を表します。 古今東西の虫観 改めて、「虫とは何か?」ということ、つまり、「虫の定義」について考えて見... -
No.12 人文虫学(私的分類学) ~人と虫との関わり学 (9) ~
人文虫学について 人文虫学とは、虫と人間の関係にかかわる学問の総称を言います。 もっとも、筆者が創作した学問分類ですから、公には通用しません。 もともと、人間と虫との関係は、それほど密接なものではなく、ファーブルなどのように終生昆虫に没頭で... -
No.11 人文虫学(私的分類学) ~人と虫との関わり学 (8) ~
自然を全身で感じた人 野外で過ごすと食事が美味しいのを経験したことがありますか?空腹が調味料になっているだけとは思えません。自然界には不思議なエネルギーが宿っているようにも感じます。 いつの時代でも自然を愛する人は多いのですが、この世にあ... -
No.10 人文虫学(私的分類学) ~人と虫との関わり学 (7) ~
確かな社会とは 1997年、バブルが崩壊し、アジアの工業先進国であったタイがIMF(国際通貨基金)の管理下におかれたとき、プミポン国王が国民に呼びかけた言葉があります。 その主旨です。 「工業先進国をやめよう。国が栄えて社会が滅んでは意味がない。国... -
No.9 人文虫学(私的分類学) ~人と虫との関わり学 (6) ~
現代文明も自然の一部 虫はおろか草一本、ゼロから創り出すことは出来ない人類。 この事実は、「私達の存続は、地球上の動・植物を含む生物系の食糧や鉱物系の資源を利用することだけによって許されていること」を暗示します。言い換えれば、宇宙や地球を含... -
No.8 人文虫学(私的分類学) ~人と虫との関わり学 (5) ~
科学と経済の幻想 科学技術を基盤とした現代の経済社会は、確かに人々の生活を豊かにする素質を備えています。しかし一方で、一度この経済社会に足を踏み入れてしまうと、それが全てであるかのような錯覚を人々に抱かせ支配する作用も備えています。そうし... -
No.7 人文虫学(私的分類学) ~人と虫との関わり学 (4) ~
経済社会の柵 仏教の世界を除けば、最近になってようやく、人間は生物の多様性によって生かされていることを悟るようになってきました。 一方、今日の文明社会と呼ばれる地域都市では、ほとんど自然との接触なしに人間が生涯を送ることができるという、幻... -
No.6 ~9月から10月は、スズメバチの季節~ スズメバチは凶暴か?
スズメバチは凶暴か? この質問に対しては、「巣を守ることには勇敢で、それ以外は凶暴になる暇がない」と言うのが正しいようです。毎年、秋になるとスズメバチに刺される事故が報じられますが、不用意に巣に近づいたことに因るものです。餌を求めて飛んでい...