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虫の文化史 ⑬(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
「ゴキブリ」の話 コダマ虫太郎 名前の由来と変遷 お馴染みの「ゴキブリ」ですが、その名前の由来は、「五器かぶり」から来ています。 五器とは蓋(ふた)のついた食器。「かぶり」はかじる意味です。つまり、「食器かじり」です。「ゴキブリ」というと今... -
虫の文化史 ⑫(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
「蚤(のみ)」の歴史 コダマ虫太郎 人間と付き合いの深い虫の歴史を眺めてみましょう。 かつて日本は「ノミ天国」 蚤は、世界中に約二〇〇〇種類ほどいます。そして、ずっと昔から人間を悩ませながら、それでも人と暮らして来ました。衛生状態の良い社会... -
虫の文化史 ⑪(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
「蛇(へび」の話 コダマ虫太郎 蛇が天敵の方も多いでしょう。しかし、怖いもの見たさから、興味は人一倍。直接遭遇は御免だが、高みの見物は大好きという人も、きっと多いはずです。 「蛇」の名前 ヘビは漢字で書くと、虫偏に、ウ冠(かんむり)の下に「... -
虫の文化史 ⑩(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
腹の虫」について コダマ虫太郎 「腹の虫」とは? お腹にわく寄生虫のことです。日本ではいま、「腹の虫」は絶滅寸前で、忘れかけられています。なので、まず予備知識として、代表的な三種類の「腹の虫」を、おさらいです。大きい順に言うと、サナダムシ、... -
虫の文化史 ⑨(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
薬になる?虫 コダマ虫太郎 民間療法の歴史 「薬になると考えられてきた虫」について。民間療法の中にはかなり怪しいものもあります。また逆に、あとになって科学的に裏付けられるものも少なくありません。実用化に向けて研究中の虫もあります。 「真田虫... -
虫の文化史 ⑧(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
虫と文学 コダマ虫太郎 虫を題材や題名にした文学。 「虱(しらみ)」 芥川龍之介の短編小説に「虱(しらみ)」があります。長州征伐に向かう船の中で起きた「シラミ論争」の話です。 シラミの効用について、森という男は「生きたまま集めて衣服の中に入れ... -
虫の文化史 ⑦(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
虫にかかわる言葉(後編) コダマ虫太郎 「蟷螂(とうろう)の斧(おの)を以って隆車に向かう」 これは真面目な格言です。蟷螂(とうろう)とはカマキリのこと。 隆車(りゅうしゃ)とは大きな車、あるいは皇帝が乗る車です。「カマキリが、鎌で、皇帝の... -
虫の文化史 ⑥(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
虫にかかわる言葉(前編) コダマ虫太郎 虫を題材にした言葉や格言は随所に見られますが、難しくてもちょっと使えるものを選んでみましょう。 「獅子身中の虫」 「獅子身中の虫」は、時代劇などで使われます。悪い奴的な意味はわかりますが、正確にはどう... -
虫の文化史 ⑤(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
ムシを食べよう コダマ虫太郎 食虫の勧め 虫には食べると美味しいものが沢山あります。世界中で食されていることがこれを証明してます。しかし、残念なことに、小型過ぎることが災いして、食べにくい、調理が大変、安定的な供給が難しい、そして何より姿が... -
虫の文化史 ④(虫偏のムシ) ―人と虫が奏でる文化―
虫退治と名刀 コダマ虫太郎 名刀「膝丸」(ひざまる) 源 頼光(らいこう)さんが土蜘蛛を切った、名刀「膝丸」のことが気になります。この面白い刀名の由来は、「罪人の首を切ったら、膝まで切れた」からと伝えられます。 この刀は、「源氏一族の守り刀」...