スズメバチは自力で駆除できる?駆除方法・必要な装備や注意点を解説します!

ハチの巣を箸でとろうとする手元

 

自宅の近くでスズメバチを見かけた場合、どうすれば良いか迷うこともあるでしょう。万が一、巣を見つけた場合は、自力で駆除すべきか判断に困っている人も多いはずです。

 

そこで今回は、スズメバチの巣を適切に駆除する方法について解説します。巣を駆除する際に必要なものや注意点について解説しますので、参考にしてください。

 

スズメバチは自力で駆除できる?

手で×をする

 

結論から申し上げますと、スズメバチの巣を自力で駆除するのは非常に危険です。スズメバチが飛んでない状況を理由に巣に近づくと、予想外の行動を起こす可能性があります。スズメバチは警戒心が強く、攻撃性も高いため、安易に近づかない方が良いでしょう。

 

スズメバチの巣は、春の段階ではそこまで大きくなっていないため、正しい知識と装備があれば自力での駆除が可能です。以下の条件が目安なので、参考にしてください。

 

  • 3~5月の攻撃性が低く、スズメバチの数も少ない時期
  • 巣が作りかけで小さい
  • 開放的な場所に巣がある

 

ただし、上記の条件はあくまでも目安のため、自信がない場合は無理をしないようにしましょう。巣の大きさからは想像できない数のスズメバチが潜んでいることもあるため、くれぐれも油断は禁物です。特に屋根に巣を作っている場合は、スズメバチが一斉攻撃を仕掛けてくるケースもありますので大事故につながりかねません。

 

夏のスズメバチを自力で駆除するのは危険!

スズメバチは、8~10月までが活動期と言われています。この時期はスズメバチの数が数百~千匹程度まで増える上、巣を守るための攻撃性も高くなるのが特徴です。巣を刺激すると時速40kmものスピードで追いかけてくるため、逃げ切れずに刺されてしまうことも少なくありません。

 

自力でスズメバチを駆除する際は、さまざまなリスクがともないます。どんなに作業に慣れている専門家でさえ、スズメバチの被害に遭う可能性はゼロではありません。少しでも不安がある場合は、プロに依頼するのが確実です。

 

スズメバチを駆除する手順

スズメバチを駆除する様子

 

スズメバチの巣が大きくなっていない3~5月までは、危険度が低い時期です。どうしても自力で駆除したいは、これから紹介する手順で行ってください。自力で駆除する場合に必要なものをリストアップしましたので、ご覧ください。

 

  • スズメバチ駆除用の防護服
  • 手袋
  • 長靴
  • スズメバチ専用の殺虫剤を2~3本
  • 巣から距離を取って落とすための棒
  • 赤色灯(赤いセロハンと懐中電灯の組み合わせでも代用可)
  • 脱脂綿
  • ちりとり、ほうき
  • ゴミ袋

 

この中でも防護服については、7mm以上の厚手の服を選ぶことが重要です。スズメバチの針は2~7mmのため、薄手の防護服では貫通して刺されることもあります。防護服は公的機関で貸し出ししてくれるところもあるため、市役所などに確認してみましょう。

 

➀蜂の巣に殺虫剤を噴射する

まずは、巣の様子を観察しながらゆっくりと巣に近づきます。2~3m離れた場所から巣の表面に向けて殺虫剤を噴射しましょう。このとき巣からスズメバチが飛び出してきますが、焦ってはいけません。大きな羽音がしても距離を取りながら、2~3分は殺虫剤を噴射し続けましょう。

 

スズメバチ駆除の際は、巣に近づかなくても良いように3m以上の噴射能力がある殺虫剤を選ぶのがおすすめです。スズメバチ駆除用の殺虫剤を選べば間違いありません。

 

➁巣の中にも殺虫剤を噴射する

次に、スズメバチの巣の中に向かって殺虫剤を噴射します。巣の中にいるスズメバチは弱っている可能性がありますが、最後の力を振り絞って攻撃してくることも珍しくありません。スズメバチが巣から飛び出してきても焦らずに、殺虫剤を噴射し続けましょう。

 

➂ゴミ袋の中に蜂の巣を入れる

スズメバチが駆除できたら、ゴミ袋の中に巣を入れます。ゴミ袋を下に敷いて、長い棒で巣を落として入れるのが安全です。くれぐれも手で持って巣を外すのはやめましょう。

 

殺虫剤を噴射しても、スズメバチが完全に死滅しているとは限りません。生き残ったスズメバチが巣から出てくることもありますので、不用意に刺激するのは厳禁です。巣からの距離を保ちつつ、長めの棒を使って慎重に巣を落としましょう。時間がかかるとリスクも高まるため、落とせない場合はプロに依頼するのも一つの方法です。

 

➃ゴミ袋を何重にも縛る

スズメバチの巣が入ったゴミ袋の中にも、殺虫剤を噴射します。蜂が袋を破って中から出てこないように、何重にも縛るのがポイントです。駆除したスズメバチの巣は、可燃ゴミで処分しましょう。ただし、自治体によってルールが異なる場合もあるため、ゴミ出しのルールを事前に確認しておくことをおすすめします。

 

➄戻り蜂を防ぐため殺虫剤を噴霧する

スズメバチの巣を駆除すると、生き残った蜂が戻ってくることがあります。これは「戻り蜂」と呼ばれており、たいていは数日で死ぬことが多いです。しかし、巣を失って凶暴化するスズメバチもいるため、駆除後も油断できません。

 

戻り蜂による被害を防ぐためにも、巣があった場所に殺虫剤を噴射しておきましょう。雨が降ると殺虫剤が流れてしまうこともあるため、雨が上がったら再び噴射しておきます。目安としては、1~2週間は戻り蜂がいないか注意してください。

 

スズメバチの駆除する際の注意点

殺虫剤のスプレー

 

スズメバチは、直接的に刺激を与えなくても攻撃してくる場合があります。臭いや服の色が間接的な刺激になっていることもあるため、自力で駆除する際には細心の注意が必要です。

 

ここからは、スズメバチの巣を自力で駆除する際の注意点について解説します。大きく分けて5つあるので、参考にしてください。

 

➀周囲の人に知らせる

スズメバチの駆除を行う際は、必ず周囲の人に知らせることが重要です。理由は2つあります。

 

一つは、攻撃的になったスズメバチから周囲の人を守るためです。駆除作業中に生きたスズメバチを逃がした場合、攻撃的になった蜂が近隣の人を襲う可能性があります。住宅街や人通りの多い場所では思わぬ事故につながることもあるので、注意しましょう。

 

もう一つは、いざというときに救助を呼べるようにするためです。単独で駆除作業をしていた場合、万が一スズメバチに襲われた際に発見が遅れる可能性があります。顔や首などを刺された場合は、数分でショック症状が出ることもあるため、早急な救助が不可欠です。

 

自力でスズメバチ駆除を行う際は、過信せずに最悪の状況を想定して行いましょう。

 

➁死んだスズメバチでも素手で触らない

スズメバチは、死後1日程度は反射的に針の部分が動くことがあります。油断すると針が皮膚に刺さることがあるため気をつけましょう。スズメバチの死骸を処理する際は、ほうきとちりとりを使うのが安全です。作業中は厚手の手袋を着用し、慎重に行いましょう。

 

➂夜の駆除がおすすめ

スズメバチは、ほとんどの種類が昼に活動します。夜間は視覚が鈍るため、巣の駆除に最適な時間帯です。春の時期で巣にいるスズメバチが少ない場合も、昼間の駆除はおすすめできません。なぜなら、蜂の少ない巣を駆除した場合、巣に戻ってきたスズメバチが凶暴化する可能性があるからです。

 

スズメバチを自力で駆除する場合は、夕方から日没後の2~3時間に行いましょう。ただし、夜間でも活動するスズメバチがいるため、様子がおかしいと思ったときは専門家に相談してください。

 

➃スズメバチを刺激する行動をとらない

スズメバチの駆除は、専門家でも危険をともないます。少しの油断が大きな事故につながるため、スズメバチを刺激する行動は禁物です。具体的には、以下のような行動が挙げられます。

 

  1. スズメバチを手で追い払う
  2. 焦って逃げ出す
  3. 大声や悲鳴を上げる
  4. 黒い服を着用する
  5. 香水や整髪料などをつけている

 

特に、「追い払う」「逃げる」「大声を出す」は無意識でとってしまいがちな行動です。スズメバチは予測不能な行動をすることが多いため、冷静かつ慎重に作業をしましょう。

 

➄火器が近くにないか注意する

スズメバチの駆除では殺虫剤を使うため、近くに火気がないか確認しましょう。殺虫剤が火元に引火して、火災や爆発につながる恐れもあります。

 

例えば、近くでタバコを吸っている人がいないか確認することが重要です。駆除作業を始める際には、近くにいる人にアナウンスしておくと安心でしょう。また風下にキッチンがある場合、風で流れたガスがコンロの火に引火する可能性も考えられます。

 

自力でスズメバチを駆除する際は、あらゆる危険を予測して作業を行うことが大切です。

 

スズメバチの駆除は業者への依頼も検討しよう

スズメバチの巣は、あまり大きくなっていない春の夕方~日没後であれば自力で駆除が可能です。しかし、スズメバチ駆除は専門家でも危険がともなう作業のため、安易に行うのはおすすめしません。スズメバチは少しの刺激でも攻撃的になる習性のため、迷ったときはプロにお願いするのが安全です。

 

プロの業者に依頼すると、スズメバチを確実に駆除できます。巣の撤去から戻り蜂の対策までを行ってもらえるため、安心して任せられるのが特徴です。

 

スズメバチ駆除の費用相場は、約20,000円からと言われています。さらに巣の大きさや場所によっても難易度が異なるため、追加料金が発生するのが一般的です。

 

まとめ

スズメバチの巣が大きくなっていない3~5月までであれば、適切な装備と手順で行えば自力駆除は可能です。ただし、安易に巣に近づくとスズメバチを刺激してしまうため、活動が鈍る夕方から日没後に駆除を行いましょう。

 

「コダマサイエンス」は、お問い合わせから現地調査まで無料で行っています。お客様から駆除のご依頼がない限り、料金が発生することはございません。

 

現地の状況を確認後にお見積もりを行い、お客様が納得してから駆除作業を行います。また、残ったスズメバチが巣を作らないように、駆除完了後にも薬剤を散布しています。

 

夏場になるとスズメバチの活動が活発になり、8~10月に駆除依頼が増える傾向にあります。自力で駆除しようとするのは大変危険なため、コダマサイエンスにご相談ください。

 

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