伝言板
No.6 ~9月から10月は、スズメバチの季節~ スズメバチは凶暴か?
スズメバチは凶暴か?
この質問に対しては、「巣を守ることには勇敢で、それ以外は凶暴になる暇がない」と言うのが正しいようです。毎年、秋になるとスズメバチに刺される事故が報じられますが、不用意に巣に近づいたことに因るものです。餌を求めて飛んでいるハチは、手で掴んだりしない限り刺すことはありません。スズメバチの巣は縁起がいいとして、玄関の軒に巣をしても処分しない地域もあります。こうした場所に営巣した彼らにとって、人の日常的な往来は生まれたときからインプット済みと見えて、積極的な攻撃行為以外には反応しません。逆に人里はなれた山間地の物置などに住まいした彼らは人に対して極度に敏感です。
いずれにしても、彼らの攻撃の目的は巣を守ることだけで、うっぷん晴らしはありません、この意味で凶暴というよりも勇敢という言葉が適切でしょう。
刺されないためには
現実的には難しいケースもありますが、ハチに刺されない方法を紹介します。(1) 野外では明るい服装をし、黒い着衣は避ける。
ハチは黒い色の物に集中攻撃を仕掛けるので、フィールド着には明るい色彩のものを選ぶ。黒い色を攻撃するのは、天敵のクマに対する防御本能からともいわれる。
(2) 攻撃予告に対して、動作停止する。
ハチは攻撃前に、予告飛来する。一匹が間近に急行してきたら、そこでフリーズする。警告係が去っていったら、ゆっくりと進路を変える。(叩き落すような行動は禁物)
(3) 万一襲われたら、進行方向と逆に全力で逃げる。
アレルギーに注意
スズメバチに刺された場合、焼け火箸が触れたような痛みがあり、その後刺された個所が赤く腫れ上がり、腫れが引くまでに数日を要します。普通の人なら痛さとうっとうしさを我慢すれば完治しますが、アレルギーの人は希に命を落とすことがありますから注意が必要です。
初めてハチに刺されたとき、意識がもうろうとしたり、血の気が引いたり、嘔吐したりする症状が出る場合は、ハチアレルギーが疑われますから、すぐに病院に行きましょう。
こういう人が二度目に刺されたときは初回よりも危険ですから、不断の注意が必要です。
刺されたときの応急処置
刺された場合の応急処置は、体に入る毒を少なくすることに尽きます。
(1) 相方がいれば、刺された直後に少しでも毒をしぼり出してもらいます。
(2) 毒を流すために傷口を水で洗い流します。(飲料水でも可)
毒を中和させる薬はありません。アンモニアも無意味です。
蜂の巣の防除
民家付近のスズメバチは不必要に恐れる必要はないことを紹介しましたが、それでも差し障りのある場所に出来た巣は防除が必要です。ハチの防除には、習性についての知識と防護機材や防除機材・器具が必要です。危険を冒さず専門家に相談しましょう