伝言板
No.1 創刊号
No.1創刊号は、やはり「シロアリ」です。
「シロアリ」とは
シロアリは「生きた化石」、「地下の住人」と言われます。
3億年も前から地球に存在し、地中を主なフィールドとして生活するからです。土壌昆虫の発生のルーツとしては、生物の大先輩です。
北緯(南緯)50度以内の世界中に約2,700種類が生活し、多くは枯れ木や朽木など木質繊維を食べます。「アリ」と呼ばれていますが、実はゴキブリに近い昆虫です。
「階級性社会生活」を営む
集団はすべて、女王・王の直系親族で、王族、兵隊、労働者の階級に分かれ、役割に応じた社会生活を営みます。
女王・王は産卵に専念し、兵隊(兵蟻)は警戒と交戦にあたり、労働者(職蟻)は食料の調達や家事全般を行い、王族は女王・王になるため「羽アリ」となって飛び立ち、子孫を増やします。
どこでも見つかる「シロアリ」
皆さんは、シロアリを見たことがありますか?
その気になれば、近くですぐに見つけることが出来るでしょう。たとえば、空き地の木杭(くい)、枯れ木の根元、朽ちた踏み板などを割ってみると、容易に見つかります。
地表に姿を現さないだけで、実はどこにでも居るのです。
建物は「お菓子の家」
木材が大好物のシロアリから見れば、住宅はまさに「お菓子で造った家」と同じです。美味しい上に、豊富な食糧、雨風がしのげ暖かい環境。目の前(上)に、無料のレストランがあるのと同じでしょう。
「シロアリ予防」は必然策
旺盛な食欲と繁殖力で3億年を生き抜いてきたシロアリが暮らす地面。その上に美味しい材料で作られた建物が存在する以上、建物の保全にとって、シロアリの予防対策は必然的といえるでしょう。